必要だったもの②
前回はこちら。長くて申し訳ありません・・
しばらくしたら、また大泣きを始めて途方に暮れていたところ、優しく声をかけてくださったり、落とし物を拾っていただいたり、何人もの人に助けていただいた。ただただ感謝しかなかった。
やっと息子が落ち着いたら、感謝と不甲斐なさで、めちゃくちゃ泣いた。
それからまたドス黒いことを考え始めたけど、そもそもなんでこんな気持ちになるんだろうか?と考えてみた。
癇癪そのものがつらい?
周りの目が怖い?
みんなと違うのが嫌だ?
いわゆる普通の人生として想像していたこと・・保育園や小学校に行って、行事で運動会を見に行ったり?中学校は反抗期で口悪いこと言われるのかなーとか、受験するのかなーとか、就職のこととか結婚するのかなとか・・にはならないのかもしれないことがつらい?
改めて考えると、結局自分の思う幸せを息子に押し付けていたかもな、そもそも普通って何?周りの目なんてそんなに重要か?と思うようになったところで、
自分の中でストンと、腑に落ちた。
別に息子でいいじゃん、と。
そうしたら一気に気持ちが軽くなった。
そして、偶然かもしれないけど、息子の癇癪が激減した。
たぶん、私のドス黒い感情が息子に伝わってしまっていたん思う。子供にとっては自分が必要とされないことってツライよね。今思えば、息子がパニックの時「助けて」って顔してたもんね。ひどい母親だったよね。ごめんね。と猛反省した。そして、考えるきっかけをくれた、叱ってくれた通りすがりの方に感謝した。
もし、外出先の癇癪で周りの目がツライ、と思っている方がいらっしゃったら、ちょっとだけ私のことを思い出してほしい。全然迷惑だなんて思ってないですよ。なんならお手伝いしたいです。
そんな人間もいますので、大丈夫です。
必要だったもの①
こなつが3歳過ぎたあたりから、癇癪からのパニックが始まった。
家でも外出先でも関係なく、突然スイッチが入って、大泣きと自身を否定する言葉、私(母)への暴力が長時間続くようになった。
このときの私の対応は
・「あっちで待ってるね」と声をかけて距離をとる(近くにいると叩かれるから)
・叩かれたら「痛い」と伝える → 本人もダメだとは分かっているので、躊躇する感じで力は弱くなる
・ひたすら待つ。外出先だと周りに白い目で見られてツラいが、とにかくひたすら耐える。(どんなに鍛えても強靭なメンタルにはならないのがつらい・・)
パニックは、家にいる時ならまだマシだけど、これが保育園の帰り道だと最悪で。仕事でHP 0に近い状態で余裕もないし、周りの目も気になるし、とにかく苛立っていた。1ヶ月ほどこんな毎日が続いて、ここには書けないくらいドス黒いことばかり考えるようになった。
とある日、いつものように保育園の帰り道で癇癪とパニックが始まった。いつも通り声をかけ、少し距離をとってパニックがおさまるのを待っていた。
30分くらいたった頃かな・・・
通りすがりの方にお叱りを受けるという、初めての経験をした。
通りすがりの方「ちょっと、いい加減にしてくれない?みんな迷惑してるわよ。」
私「申し訳ありません」(勝手に皆代表しちゃう方ですか・・勘弁してー)
こなつ (パニック中)
通りすがりの方「放置するのが教育と思っているかもしれないけど・・(なんたらかんたら)」
これ聞いた時は、さすがにカチーンよ!騒いでいることについては悪いと思うけど、私が好き好んでこんな対応してると思ってるわけ?!薄っぺらなアドバイスとかいらなから!などと荒ぶる気持ちを抑えて、「騒いでいることは申し訳ないのですが、どうしようもないんです。」と伝えた。
そうしたらなんと、
こなつが泣き止んで私の元へ!!!
通りすがりの方・私 (え?!)
「・・大丈夫になったようなので、失礼いたします」と言って、こなつを抱き上げ、
その場から逃げた。
長いので②へつづく
自己紹介
自己紹介というか息子紹介です。
ー 年齢 3歳
ー 所属 平日は保育園、週1回療育(週末)
ー 発達特性 自閉スペクトラム症(傾向あり)
ー 性格 明るくてひょうきん、怖がり、超絶繊細
ー 好きなもの 乗り物全般、ままごと
ー 嫌いなもの ナス、人が怒っていること
ー その他
・発達検査は未受診
・視覚優位と療育では言われている
・たまに返事はないが、しっかり聞いてる
・人が怒っているのが大嫌い
・人の表情など、とにかくよく見ている
自閉スペクトラム症は、よく虹とかにたとえられるけど、特性の強弱があるっていうのは本当にそう思う。発達障害の内容で書いてあることって、誰にでも当てはまるようなことだし。よく「発達障害は~」と一括りにされて語られることがあるけど、本人がどうなのかを把握していないと適切なサポートができないんじゃないかなと思っている。
息子しか育てたことないけどね。
このブログについて
はじめまして。
3歳の息子(こなつ)が自閉スペクトラム症の傾向があると診断されました。
診断された当時は発達障害の知識もなく、「障害」かもしれないといわれて、ただただショックを受けていました。
「発達障害の傾向あり」と言われてからは、息子の行動すべてが「自閉スペクトラム症という病気の症状」に見えて、それまで楽しかった育児が全く楽しくなくなり、SNSなどでネガティブな情報を拾っては落ち込む日々でした。
それから約1年・・・
発達障害かどうかなんて、どうでもいいや、
と思うようになりました。
ネガティブな情報を取り込みすぎて、発達障害は悪いことで、自閉スペクトラム症の傾向があるということが「息子の全て」かのような考えに支配されていたんですよね。
でもそんなもの、身長とか体重とか性別とか性格とか、息子の一部でしかないことを、息子と過ごす中で実感したんですよね。
そして、障害って結局は少数派というだけ。本人に問題があるわけではなくて、あくまでも少数派ゆえの「環境とのミスマッチ」なんだということも強く感じているこの頃です。
ということで、このブログは基本的に「本人の」困りごとを解消するための試行錯誤の記録を綴っていきたいと思っております。
よろしくお願いいたします。